2020年12月21日

ヒートショック。

【 入浴中の事故が増える時期になりました。 】


こんにちは。


日ごとに寒さが厳しくなり、お風呂の時間が待ち遠しい季節になりました。

この時期は、入浴中の事故が増える危険な時期でもあります。


消費者庁消費者安全課によると、浴槽での死亡事故の7割は、11月から翌年3月の間に発生しているとか。

ちなみに、2016年に浴槽で亡くなった64歳以上の方の数は4,821人。

同じ年に交通事故で亡くなった65歳以上の方の数は3,061人です。


このように、入浴時の『溺死及び溺水』による死亡者数が『交通事故』による死亡者数を上回る状態は、平成23年以降ずっと続いています。


消費者安全課は、入浴中の事故を減らすための注意ポイントとして以下の6点を挙げています。

(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖める

(2)湯温は 41度以下、湯につかる時間は 10 分までを目安にする。

(3)浴槽から急に立ち上がらないようにする。

(4)食後すぐの入浴、アルコールが抜けていない状態での入浴は控える。

(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険なので注意する。

(6)入浴する前、同居者に一声掛けて見回ってもらう。


そして、浴槽でぐったりしている人を見つけた時の対処法として、以下の6点を挙げています。

(1)浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。

(2)入浴者を出せるようであれば浴槽内から救出し、

  ただちに救急車を要請する。

  (浴槽から出せない場合、蓋に上半身を乗せるなど沈まないようにする。)

(3)浴槽から出せた場合、肩を叩きながら声をかけ、反応があるか確認する。

(4)反応がない場合、呼吸を確認する。

(5)呼吸が無い場合、胸骨圧迫を開始する。

(6)人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。

  できなければ胸骨圧迫のみ続ける。



『脱衣所』『浴室』『湯を張った浴槽』の温度差が大きいと、事故のリスクは高まります。

家づくりの際は、

・断熱性を高めて室内の温度差を減らす

・脱衣所や浴室に暖房設備を設ける

などの対策を検討し、安全で快適な入浴環境を整えたいですね。

posted by まさき at 18:46| 日記

2020年09月14日

樋の点検。

こんにちは。

今日は、「雨どいの掃除」についてです。


これまで何度か雨樋の掃除についてお話ししていますが、お宅でも定期的に掃除していますか?

雨樋には、土や砂、枯葉や鳥の羽などが溜まっていきます。

種が育ち、雑草だらけになっているお宅もありますが、あなたのお宅は大丈夫でしょうか。

雨樋から雨水が溢れると、その周囲が水浸しになってしまいます。

また、雨樋の重さが原因で、外壁に固定した部分から傷んだり雨漏りすることがあります。


そういえばニュース番組で、今回の台風9号や10号による建物被害を抑える方法の一つとして、
雨樋の掃除が紹介されていました。

もし、ここ数年雨樋の掃除をしていないなら、この機会に現状を調べてみませんか?

ただし、高所作業は危険なので油断は禁物です。

まずは、施工業者か専門業者に相談してみましょう。

posted by まさき at 08:34| 日記

2020年08月25日

「 消毒、除菌 」

新型コロナウイルスで除菌、消毒がいたるところで行われています。
正しい除菌、消毒が出来ていますか。
                   
 「 住まいの消毒・除菌は正しい方法で 」    

■『溶かす』性質にご用心


アルコール成分を含む消毒液は、有機溶剤に分類されます。

有機溶剤には、他の物質を溶かす性質があります。

そのため、有機溶剤による消毒・除菌が原因で、

住まいの塗装が剥げたり、樹脂を傷めることがあります。

また、成分が溶けて変色したり、強度が低下する恐れもあります。


有機溶剤での消毒・除菌を行う際は、

・塗装面など、劣化の恐れがある場所に使用しない

・大量に使用せず、必要最小限の量にする

・使用後は、できるだけ短時間に水拭きする

などの配慮が欠かせません。



■日常的な使用は控えましょう


家族全員が使用するトイレは、

特に念入りに除菌したくなる場所ですよね。

しかしTOTOは、

「予防を目的として次亜塩素酸系消毒液を日常的に用いると

衛生陶器の変色や割れが懸念される」としています。

また、厚生労働省は、「陶器部の使用は可能だが、

タンク内部・周辺部品に劣化や腐食が発生する可能性がある」

としています。


掃除は毎日でも大丈夫ですが、

次亜塩素酸系消毒液を毎日使用するのは控えた方が良さそうです。



■目的に合ったものを正しく使う


厚生労働省は、消毒剤や除菌剤を購入する際に、最低でも

・使用方法

・有効成分

・濃度

・使用期限

の4項目はチェックするよう呼びかけています。


容器に記された小さな文字をチェックするのは大変かもしれませんが、

使用上の注意をしっかり読んで被害を防ぎましょう。


■空気中の除菌は、噴霧より換気


世界保健機関(WHO)は、

新型コロナウイルスに対する消毒に関する見解の中で、

「室内空間で日常的に物品等の表面に対する消毒剤の(空間)噴霧や

燻蒸をすることは推奨されない」

「屋外であっても、人の健康に有害となり得る」

としています。


家族の健康のためにも、住まいの劣化防止のためにも、

噴霧や燻蒸は控えるようにしましょう。

特に、人がいる空間への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の噴霧は危険です。

絶対に行わないようにしましょう。
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先日の日曜日の伏見稲荷神社です。
いつもは大勢の外国人で賑わっていますが閑散としていました。
posted by まさき at 17:05| 日記